このページでは、熱海仏法学舎で取り組んでいる「瞑想の森づくり」の年間作業スケジュールをご紹介しています。修行の一環として、また自然と向き合う学びの場として、広くお釈迦様の教えに従う方々に開かれた場です。修行の深まりを目指す方はもちろん、ご家族で自然の中で静かに過ごしたい方にも、ご活用いただければと思います。ご自身に合った作業から、どうぞ気軽にご参加ください。
仏法学舎の広大な敷地では、土や石、雨水、風、植物、生き物たちが複雑に関わり合いながら、常に変化を続けています。瞑想の森づくりでは、敷地の大部分を占める斜面において、土砂の流失を緩和し、地形を安定させることを目的にしています。伝統的な土木技術を活かし、土中の水と空気の流れを整え、微生物の働きによって豊かな植生を保ちながら、森や地形の静かな調和を目指しています。
環境は常に変化し続けています。善い結果を得るためには、その原因を積み重ねることが大切です。誰かの指示や何らかの習慣に従って行動するのではなく、気象、動植物の動き、水や空気の流れ、土の状態を観察・分析し、作業に落とし込んでいきます。
瞑想の森づくりは、身体や感覚、心の動きを観察する実践の場であり、生き物たちへの慈悲の実践でもあります。思い通りにならない自然を背景に自己を観察し、その実践が日常生活にどのような利益をもたらすのか、あるいはもたらさないのか、ご自身で確認していただければと思います。

仏法学舎では、このような機会を修行者の方を中心に広く開放したいと考えております。因果法則に沿った科学的/理性的な考察や判断、それらに続く作業を気づきの実践として取り組んでみてはいかがでしょうか。仕事で縛られ時間に追われる現代の在家修行者が、日常生活における実践修行の瞬間を増やすための訓練の場となることを願っています。
この度、季節に応じてどのような作業を行っているか、その全体像をご覧いただけるよう、年間スケジュール表をつくりました。ご自分にできそうなことがあるかどうかを探していただく際の、参考にしていただければと思います。現在、各作業において採用している主な手順や、作業機会の増加、道具の整備などを進める準備をしております。適宜ご案内して参りたいと思います。
冒頭で、「お釈迦様の教えに従う方ならどなたでもご参加いただける場」とお伝えしました。参加の仕方は人それぞれで良いと考えています。
ご家族で自然の中で静かに一日を過ごし、お釈迦様の教えやお寺に親しむだけでも、十分に価値ある時間となるはずです。
ご参加にあたっては、草木、生き物たち、他の修行者の方々、すべてに慈悲の心で接していただければと思います。そのような心が、この場をさらに豊かに育てていくはずです。
皆様のご参加、ご協力を心からお待ちしております。



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