生きとし生けるものが幸せでありますようにDāna

迷わないための、瞑想の世界地図

「目的」という言葉をキーワードにしてください。
「aim 、 purpose」
本とか、いろいろあるのですけれど、大体、何か目的があって、何かターゲットがあって書いているのです。
そのターゲットを見つけたら、自分で判断できますよ。誰だって、一貫性があるように、自分が書くものは読む人に納得できるように、と書くのは普通ですから。
納得しただけで、理論だけで「ああよかった」ではなくて、「この人が目指す目的は何でしょう」「 この人は我々に何を指し示しているのか」というところをチェックしてください。そうすると、何とか自分で判断できると思いますね。

たくさん瞑想が現れたわけは、お釈迦様は、たった一つ「解脱に達しなさい」という風に、「一切執着を捨てなさい」 「全ての物事は無常で、苦で、無我である」「瞬間の稲妻のようなもので、執着するには値しない」という教えは一貫しているのです。
無常な物事を「そうでない」とみんな勘違いしているのだから、みんな苦しんでいるのだよと。
我々の脳みそに問題があって、脳は「ものがある」というスタンスで反応するのです。脳には変化は見えません。

これはアビダンマでも説明してありますけど、私は現代の喩えにします。たとえば車が走っている。それで私達は「車が走っていると、私に見えますよ」と言うのです。実際はそうではないのです。停止した車、車、車。たくさん見えているのです。停止した車がたくさん見えたところで、総合的に計算して「動いている」という風に判断するのです。動きは見えません。

そういう風に、音も瞬間、瞬間、変化しますが、我々には瞬間、瞬間、変化することは経験できないのです。
ある時間に入った音を、全部データを纏めて束(たば)にして、聴覚にするのです。だから纏めて束(たば)にしても、もうそのデータは消えています。

我々には脳みそに、心に問題がある。心に問題があって、「ものが固定してある」という先入観で、認識過程も、理解することも、考えることもしているのです。
過去の出来事を思い出すときでも、本当に我々は今ここでそれがあるかの如く思い出したり、悩んだりするでしょう。
お釈迦様の瞑想というのは、その問題を解決するためなのです。いわゆる無常であることを体験させる。そうすると固体、固体、固体で困っているということは、綺麗さっぱり心から消えます。その人は何にも執着しないことになるのです。

それが言葉を変えて、仏教で言う「解脱」です。しかし、世の中の人々は、言葉でも言い表せない「解脱、涅槃」というのは好みじゃないね。人間は「商売繁盛」とか、「現世利益」とか、「死後永遠な命」というものを期待しているのです。それは人間の心に、脳みそに欠陥があるから起こる目的なのです。

仏教の仲間も同じで、仏教だと言い張っている割に、解脱は目指していない。商売繁盛、ご利益、現世利益ばかり目指していて、大半はそういうことになります。そういう人々は、何か自分達のプログラムに、目的に合わせた何か瞑想がないのかと、また仏典から探し出します。

悪いことに見つかるのですよ。お釈迦様は完全なプログラムを教えたのだから、心を成長させるプログラムだからね。一部を取ったら、それだけでも、ある程度は成長する。しかし解脱には達しない。それは明確です。
お釈迦様は、よく知っていたのだから、皆に慈悲の瞑想、慈悲の気持ち、慈悲のスタンスを教えていました。
慈悲は、生きている人々に必要な素晴らしいエネルギーで、俗世間の目的は慈悲で達してくださいと。智慧の世界は別だよと。商売繁盛したければ、会社を上手く経営したければ、政治活動を成功させたければ、慈しみで、「純」慈しみでやってみてください。敵が消えちゃって、ライバルが消えて、皆、仲間になって大成功します。
しかし、それが何でしょうか。結局は、老いて死にますからね。だから、智慧は無常の世界であるという風に教えているのです。

お釈迦様は、智慧を進化させる過程で、集中瞑想も教えました。これは心の訓練であって、智慧は現れないのです。いくらか心を訓練させるものです。集中プログラムで、サマーディ瞑想としてあります。サマーディ瞑想では、解脱に達しません。しかし心は、物凄く筋肉のある強い心になります。筋肉もりもりの心になるのです。俗世間的に見れば、物凄くありがたいのです、欲望のある人々にとっては。そこからいろんな瞑想プログラムを皆、組んでいるのですから。

私が言ったのは「目的」というキーワードを使って下さいということです。「目的は何なのか、この瞑想では」という風に見れば、やるかやらないかという判断は自分でできる。しかし、目指すべきは涅槃なのです。解脱なのです。 それは一貫してお釈迦様によって説かれています。お釈迦様を直々、自分の師匠にするならば、全ての弟子たちが解脱を目指すべきなのです。

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