熱海仏法学舎の広大な敷地には、修行の場としてまだまだ新たな可能性が広がっています。このたび、有志の方々から、屋外での瞑想スペースを拡充するためのデッキと蚊帳がお布施いただきました。本記事では、設置のご報告を兼ねて、作業の様子を詳しくご紹介します。今後の整備や、配置や仕様の変更・改良を行う際の参考にしていただければ幸いです。

6月27日(金)
デッキ3台と、蚊帳が3張本堂玄関に届きました。
左の丸い包みがポップアップ式の蚊帳です。

翌日、土曜1day瞑想会に、いつもより早めに来てみました。
部品の欠品が無いかチェックします。
設置の検討をするために、1台だけ組み立ててみます。15分もあれば余裕だろうと作業開始。

完成までに40分かかりました。
しかも汗びっしょり。
天板端から脚の中心までが、6cmだと分かりました。
この日の午後、土曜1day瞑想会に参加されていた、愛知県のS様が残りの2台を組み立ててくれたのでした。

今日はもともと何か作務をしようと思っていたんで・・・。

というわけで、1日目にして全て組立が完了してしまいました。Sさん、本当にありがとうございます!
ちなみに、Sさんはシャワーで汗を流した後、本堂で再び坐っておられました。瞑想、作務、休憩──仏法学舎での過ごし方も、自然に組み立てておられる様子でした。
多少の雨でも濡れないように、ダミタ僧房のバルコニー下に設置する予定です。ここで準備作業をします。

こちらが設置場所です。木材を保管していましたが、移動して草を刈ります。

この木材は、毘沙門堂解体工事に伴って出た廃材のうち、再利用できそうなものを選んで保管していたものです。

移動が完了し、木材はまた毘沙門堂に戻ってきました。いまのところ具体的な利用予定はありません。何かアイデアがありましたら、ぜひご相談ください。

地盤の高低差をチェックします。平らに見えるかもしれませんが、最大13cmあります。壁に近いところには、地中の浅いところにコンクリートがあります。
コンクリートブロックで基礎を作る予定でしたが、再検討します。
とりあえず、日照条件の確認をかねて、いったん試験的に置いてみることにしました。

壁から離れた場所では基礎が高くなり、踏み台が必要になってしまいます。

昼過ぎにはデッキ部分も影になり、
夕方は夏でも西日の問題はなさそうです。
地盤を平らに整地して、石で基礎を作ることにします。

地盤を平らにすると段差ができるので、丸太で処理します。

普段は使わない40~60cmの短い杭を作って打ち込みます。

高さを確認しながら、丸太の下に石を入れて微調整します。

鍬で整地して、踏み固めてレベルを確認を繰り返します。

平らな面がある石を選んで仮配置します。壁側は薄い石で。
この石も、毘沙門堂解体工事の現場から拾い集めたものを再利用しています。


石の高さが合うように、確認しながら埋め込んでいきます。

隙間なく土を押し込み、あて木をしてハンマーで叩きます。

石の形を覚えておいて、スコップで掘って…

埋め込んで確認します。

基礎が沈下してガタついたら、
アジャスターで調整しましょう。

12か所の基礎ができました。最後に水を撒いておきました。
7月12日(土)の土曜1day瞑想会。16時半からの作務のあと、デッキをよろけながら運んでいると、お二人の修行者様がさっと手を貸してくださいました!

東京から来られたM様、神奈川から来られたM様が、手伝ってくださり大変助かりました。ありがとうございます。
それでは、いよいよ蚊帳を置いてみることにします。

いかがでしょうか。
「虫からしっかり守ってくれそうです」
「意外と外が見えますね」
「これは好きな人いますよ」
「はまる人は、はまると思います」
など意見交換をし、ささやかな交流もできました。

蚊帳は、本堂2階休憩室のハンガーラックの棚に置いてあります。
ポップアップタイプの蚊帳なので、デッキの近くまでお持ちいただき、収納袋から出していただければ自然に展開します。
少し慣れれば、たたむのも簡単です。お使いになられましたら、元通りにお戻しください。
お布施いただいた方々、組立や設置にご協力いただいた皆様に、改めて心より御礼申し上げます。
生きとし生けるものが幸せでありますように

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