生きとし生けるものが幸せでありますように

批判されてもサボらない人格を育てる

人の役に立つ仕事に就いても、他人から非難・悪口を言われる場合があります。
そういう時はどうしたらいいでしょう?

覚えておいてください。仏陀の言葉があります。「批判されない人間はいない」。人類に全く悪いことをしなかった仏陀も批判を受けました。この人類の中で、他人から非難を受けない人間は存在しません。いくら役に立つ仕事をしても、何か言われる可能性はあります。

たとえばヘルパーさんが、寝たきりの人にご飯を食べさせてあげる。ヘルパーさんに食べさせてもらわないと、その人はご飯を食べられません。ヘルパーさんは、ものすごく役に立っているでしょう。なのに、スプーンで口へ運ぶときに、食べ物がこぼれてしまったら、その人が怒る場合がある。「何をするんだ、枕が汚れたでしょう!」と。そこでヘルパーさんは、冷静にプロらしく「ごめんね」と言って、自分の仕事を続けるのです。批判はあまり相手にしません。医者だろうが、看護師だろうが、批判されますが、批判されても自分が冷静でいる人格を育てるのです。だから「世の中で批判を受けない人は存在しない」ことを覚えておきましょう。

もし何かを言われたら、「待っていました。確かに仏陀も『誰だって批判を受けるのだ』と仰っていましたよ」と明るく受け止めてください。

赤ちゃんもよく怒ります。お母さんが抱き方をちょっと間違うと怒る。哺乳瓶に入れてジュースなどを飲ませるでしょう。それを正しくあげなかったら怒るのです。赤ちゃんに怒る権利はないのに、自分で手に取って飲むこともできないのに、偉そうにお母さんに怒る。大人の世界では、人の役に立つ仕事をしても、批判を受けることがあります。立派な人間は、人が批判しても、褒め称えても、それには揺らがないでしっかりと自分の仕事をする。外科医は手術を始めたら手術に集中する。他のことは一切考えません。自分の仕事をします。私たちは、「自分の仕事を褒められても結構、批判されても結構。私はしっかり仕事をする」という態度で仕事をしなくてはいけません。

勉強にしても同じ。誰から何と言われようと、自分は力一杯勉強する。点数はどうでもいい。「これが私の精一杯だから何か文句がありますか」という態度で生活すればOKです。勉強のポイントとして覚えておけば、一生役に立ちます。

この世の中で批判を受けない人はいません。批判されても、自分の仕事をこなす。褒めてもらうまで待たない。褒められたからといって調子に乗らない。批判されたからといって仕事はサボらない。その人格が必要です。

「悪条件を進化のスイッチにする」p64

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