瞑想の小径はメンテナンス用の通路を兼ねています。草が茂って、小径と斜面の境界があいまいになり、歩きにくくなってきました。道路際の菩提樹様を筆頭に、瞑想の森・小径は、近隣の方々との大切な接点でもあります。そろそろ、少し、草を刈ったほうが良いかもしれません。
草、生き物、自分に配慮して
草は、斜面の安定にとっても大切な役割を果たしています。
また、さまざまな生き物たちのすみかでもあり、草を食べて生きている命もいます。
その一方で、血を栄養とする小さな生き物たちも棲んでいます。彼らとの不要な接触を避けるために、忌避材を使い、服装にも配慮して作業をします。
草刈り道具は、鎌、剪定用ノコギリ、はさみ、電動刈払機、電動バリカンなど。道具や資材をご提供くださった方々のお力をいただきながら作業していきます。
言うまでも無く、自己責任で作業していきますが、電動の道具を使う際などは、自己流を捨てて、取説などに沿って行っていきます。

草をどれくらいの長さに刈るべきかについては、さまざまな意見があり、条件によって変化もしますので、正解もルールも無いと思っています。以下は、ある日の草刈りの様子です。
通路上は、電動バリカンを使って地面から高さ5cmくらいに整えました。
斜面は、主に鎌やノコギリを使い、高さを刈り揃える程度にとどめて、草丈をかなり高め(30cm~50cmほど)に残しています。
通路に張り出している草や樹木の枝は、歩きやすさを考えて、通路にはみ出さないように刈り揃えました。
ときには、突出して伸びている草をノコギリで撫でてそろえるだけで終わることもあります。必要な手を入れるものの、短時間で終わり、誰にも気づかれない――そんな愉しみ方もあります。

育成中の樹木が、周辺の草に埋もれてきています。ハサミや小さめの鎌などで慎重に作業して、樹木を刈ってしまわないようにします。少し低めに刈り、刈った草は樹木の足元に敷いておきました。


歩く人や車を運転する人の目線に立ち、足元をすっきりさせ、視界を妨げないように心がけています。不快に感じたり、危険になったりしないよう、どの草木をどれくらい刈るかは、状況を見ながら作業者が判断しています。刈った草は、竹ぼうきなどで回収し、敷地内の樹木の足元などに積んだり、土留めの補修に使ったりします。


草も、生き物も、環境もその時々に異なるため、何をどれくらい刈るかを、場所や時期そして自分の取れる時間に応じて、それぞれに無理のないよう、進められています。
「少し伸びすぎかな、と思う草を少しだけ整える、そんな小さな一歩の中から、気づきが生まれるかもしれません。
草、生き物、自分に配慮しながら、もしご縁があれば無理のない形でかかわっていただけるよう、情報発信や道具の整備に努力してまいります。


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