2023年12月の冥想の森の作業、最初にみんなで森を歩き、作業のメニューを考えました。森はどこも手入れされていて歩きやすく、日ごろの皆さんのご協力のお陰様をありがたく実感。
歩いていると、東側の生垣にツツジが一輪咲いていました。今年は暖冬でこの日も冬とは思えない暖かい陽気。ツツジの体内時計も狂ってしまったようです。
桜の木
てんぐ巣病の枝を剪定 てんぐ巣病は、日当たりや風通しの悪い場所でカビに感染し、枝が異常に密生する奇形症状を起こします(写真の赤丸部分)。
有効な薬剤はないので、患部を切除して、風通しが良くなるよう枝打ちするなどの対処法しかないそうです。
地面から手が届くところは長いノコギリを使って、高いところはハシゴに登って切りました。
桜は枝を切ると、切り口から腐りやすいとのことで、切り口に防菌・癒合促進剤(薬が入ったボンドのようなもの)を塗りました。
↓枝打ちハシゴ
補修作業・階段
斜面に作った階段や道は、日が経つと支えとなっている枝や竹が腐って壊れていくので、分解が進む頻度で修復が必要になります。
枝や竹で作った階段を養分として植物たちがより多く育ち、斜面に根が広がっていけば、それで地面の支えになるので、修復の頻度や規模は減らせるようになるそうです。
①鉈で縦半分に。途中で止まったら、
②鉈を斧の背で叩いて下まで割り進み、
③完成後、土中深くに打ち込みましょう
Let’s try !!
太めの木の根っこが道の真ん中に出ているところがありました。一見邪魔に見えますが、根っこを張ってもらうチャンスのある場所なので、その下に廃材で階段をひとつ付けることにしました。階段を作って歩きやすくなる以外に、水の浸透が良くなり、根っこを生やせて木が元気になり、斜面が崩れにくくなって行く効果が期待できます
蚊の発生を抑えるため、竹の切り株の水抜き
伐採した後の、竹の切り株に、縦に切れ目を入れて水抜きをします。えいやっとナタを振り下ろすと、一気に水が流れ落ちます。
しかし、素人は振り下ろしたナタの歯がなかなか抜けない…。
切れ目の程度は、写真の赤丸くらい。
節の水が竹の中に入ってしまっても、溜まらなければOKです。
木の移植
西の斜面の、地盤が緩くて、コンクリートで作った階段が傾いて壊れてしまったところには、根っこパワーを頼って、実生の苗をいくつか移植しました。日当たりの良いところなので、根っこを張ってもらい、階段の下の地面を強くしてもらいます。
紫陽花・コナラ・グラウンドカバー
10月に東の日当たりの良い斜面に挿木した紫陽花は、元気に芽吹いていました。成長の早い紫陽花の根が斜面に張ってくると、表面の土が流れにくくなります。
どんぐりから生えたコナラも、小さいながらも紅葉していました。成長に時間がかかる木は、広くて深いところにも根を張っていくので、斜面の維持には更に大きな力になります。
オニアザミたちが
低いままでいます
高く伸びる草の先端を、草刈り機や鎌で刈り続けてきたことで(高刈り)、植物たちは背丈を伸ばす代わりに横に広がり、グラウンドカバーを形成していました。根っこで地面を保持してくれています。
紫陽花や大きな木の根、草たちのグラウンドカバーの根で、地面が保持され土が流れないようになりますが、それに加えて、人が歩くことでも土が締まり、地面の保持になります。
つまり・・・
修行者が森で歩く瞑想をすると、森が健やかに保たれます
ぜひ、ご協力ください!
冥想の森プロジェクトレポート
年を跨いでのレポートになり
写真と文章はNoriさんにご提供いただきました
ありがとうございます!
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